2025年トランプショックを回避した日本のヘッジファンド:ブラッククローバーリミテッド(BlackCloverLimited/坂本俊吾氏創業)の戦略と実績

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2025年トランプショックを回避した日本のヘッジファンド:ブラッククローバーリミテッド(BlackCloverLimited/坂本俊吾氏創業)の戦略と実績

2025年4月、世界の株式市場を震撼させた通称「トランプショック」が発生しました。

米国大統領ドナルド・トランプ氏による電撃的な政策発表をきっかけに市場は急落し、多くの投資家が打撃を受けました。

トランプショック発生 日経平均は年初来-5,721.47 (-14.56%)

 

しかしその混乱の中、この暴落を的確に回避し資産を守り抜いたヘッジファンドが存在します。

シンガポール拠点の独立系ファンド「ブラッククローバーリミテッド(Black Clover Limited)」です。運用者である坂本俊吾氏の綿密な戦略とリスク管理により、同ファンドは市場暴落を事前に察知してポートフォリオを調整し、損失を回避しました。

Black cloverのファンドマネージャーである坂本俊吾氏

本記事では、トランプショックの原因と市場への影響、ブラッククローバーリミテッドの運用戦略と特徴、坂本俊吾氏の経歴とファンド実績、そして2025年トランプショック前の売買データの分析や過去の危機回避例に至るまで、詳しく解説します。

 

 

 

トランプショックとは何か?原因と市場への影響(2025年4月)

トランプショックとは、2025年4月初旬に発生した株式市場の急落現象を指します。

その直接の引き金は、当時のトランプ米大統領が突如発表した関税政策でした。トランプ氏は4月2日、ホワイトハウスでの演説において「全ての輸入品に一律10%の基本関税を課す」と宣言し、特定の貿易相手国には追加関税も科す方針を示しました。

これにより米中貿易摩擦が激化するとの懸念が一気に高まり、投資家は景気後退リスクを織り込んでリスク資産から一斉に逃避しました。

 

発表直後の2025年4月3日(木)、米国株式市場は急転直下の下落に見舞われました。

ダウ工業株30種平均(NYダウ)はこの日1,679ドル安と急落し、NASDAQ総合指数は約6%安、S&P500指数も約5%安という暴落となりました。これはCOVID-19による混乱期であった2020年3月以来の大幅下落率であり、1日でS&P500構成銘柄の時価総額約2.4兆ドルが吹き飛ぶ異常事態でした。

ダウ工業株30種平均(NYダウ)はこの日1,679ドル安と急落し、NASDAQ総合指数は約6%安、S&P500指数も約5%安という暴落

 

特に米国企業への関税強化が嫌気され、ハイテク株や消費関連株が急落しています。例えばアップル株は1日で9.2%安、NVIDIAは7.8%安、アマゾンも9%安と軒並み急落しました。

製造拠点の海外比率が高いナイキやラルフローレンなど小売企業も大幅安となり、銀行株や小型株まで売り込まれる全面安の展開となりました。

急激な株価下落は翌4月4日(金)にも波及し、NYダウはさらに2,231ドル下落、NASDAQは5.8%の続落となりました。この時点でNASDAQは直近高値から22.7%下落し、典型的な弱気相場(ベアマーケット)入りが確認されています

市場のボラティリティ指数(VIX)は30を超えて8か月ぶりの高水準に急騰し、投資家心理の極度の不安を示しました。

市場のボラティリティ指数(VIX)は 30を超えて8か月ぶりの高水準に急騰

 

米国発の混乱は日本を含む世界の市場にも伝播し、日経平均株価も一時急落する場面が見られています。まさにグローバル市場を巻き込んだパニック相場となったのがトランプショックの概要です。

以上のように、トランプショックは貿易戦争への懸念から引き起こされた市場急変動であり、多くのファンドや投資家に痛手を与えました。

しかし、この未曾有の暴落局面で巧みにリスクを回避し、むしろその前にポジションを整理していたファンドがブラッククローバーリミテッドです。同ファンドはいかにしてこの危機を予見し、対応したのでしょうか。その背景には、独自の運用哲学と卓越したリスク管理手法がありました。

 

ブラッククローバーリミテッドの運用戦略と特徴

ブラッククローバーリミテッド(Black Clover Limited)は、坂本俊吾氏が率いる独立系資産運用会社で、主に日本株を対象としたヘッジファンドです。

最大の特徴はバリュー投資アクティビスト投資を組み合わせた戦略にあります。同ファンドは市場の非効率性に着目し、綿密な企業分析を基盤に割安な銘柄を発掘します。そして株主として企業に深く関与し、経営陣への提言や提案を行うことで企業価値の向上を図るスタイルをとっています。

いわゆる「物言う株主」として投資先企業を訪問し、財務戦略や資本政策に対して積極的に改善策を提案することで企業の潜在価値を引き出すアクティビスト(行動的株主)の側面を持ち合わせているのです。

日本のアクティビストファンド

ブラッククローバーリミテッドが狙うのは、特に著しく割安に放置された小型株です。そのような銘柄に対してイベント・ドリブン型のアプローチを取り、経営陣への働きかけや株主提案を通じて資本効率の改善や株主還元策の強化を促します。

 

例えば、不要な資産の売却による財務体質の健全化や、自社株買い・増配による株主還元の拡充などを企業に提案し、株価の評価改善を狙います。

実際、ブラッククローバーは対象企業の経営にプレッシャーをかけつつ、その動向を市場に開示させることで株価を押し上げ、企業価値の可視化に成功してきました。

これら一連の戦略はバリュー投資(本質的価値に比べて低評価の株を買う)とイベント投資(企業行動や改革を引き起こして価値を高める)を融合させた独自の運用手法といえます。

バリュー投資(本質的価値に比べて低評価の株を買う)とイベント投資(企業行動や改革を引き起こして価値を高める)を融合させた独自の運用手法

 

さらに、同ファンドは長期的な視点で資産価値の成長を目指しつつも、市場環境の変化には機動的に対応する柔軟性も備えています。投資先の選定では定性・定量双方の徹底分析を行い、株式市場全体の動向やマクロ経済要因も考慮したリスク管理を徹底しています。

 

ブラッククローバーリミテッドは独立系である強みを活かし、大手金融機関から独立した立場で迅速な意思決定が可能です。この機動力と専門知識に裏打ちされた戦略により、同社は長期的な超過リターンの追求とダウンサイドリスクの抑制を両立しているのです。

こうした運用方針と実績から、Black Clover Limitedの評判は投資家の間でも非常に高く、同社は日本のヘッジファンド業界における注目銘柄となっています。

 

坂本俊吾氏の経歴とヘッジファンド運用実績

ブラッククローバーリミテッドの創業者兼CEOである坂本俊吾氏は、そのユニークな経歴と卓越した運用実績で知られる人物です。坂本氏は東京大学を卒業後、外資系のバークレイズ証券(投資銀行部門)にてキャリアをスタートさせました (プロフィール | 世界で働く投資家のブログ | 坂本俊吾)。

東大

金融の最前線で企業買収や資金調達などに携わった経験を積んだ後、2012年に自ら投資ファンド「ブラッククローバー合同会社」(日本法人)を設立します。

 

2015年にはファンドの事業体をオフショア拠点のBlack Clover Limited(本社登記:セーシェル、運用拠点:シンガポール)へ移管し、以降グローバルな舞台でファンド運用を続けてきました。

東大卒・投資銀行出身という異色のバックグラウンドを持つヘッジファンド運用者 坂本俊吾氏は、その分析力と行動力で業界内でも一目置かれる存在です。

 

坂本氏率いるブラッククローバーリミテッドの運用成績は極めて優秀です。2013年の運用開始以来、年平均10%以上のリターンを誇り、年間ベースでマイナスを記録した年は一度もありません

この「年次マイナスゼロ」という実績は国内外のヘッジファンドの中でも際立っており、リスク管理と相場対応の巧みさを物語っています。実際、同氏は市場局面に応じてポートフォリオの入れ替えやヘッジ戦略を適宜用いることで、一貫して資産の着実な積み上げに成功してきました。

「ブラッククローバーリミテッドは本当に負けないファンドだ」との評価もあり、その堅実かつ戦略的な運用ぶりから投資家の信頼を集めています。

 

坂本俊吾氏の投資哲学は、「守りながら増やす」という点に凝縮されています。徹底的な調査と分析で勝率の高い投資機会のみを狙う一方、相場全体の下落リスクが高まると判断すれば大胆にキャッシュポジションを高めるかヘッジを行う慎重さも持ち合わせます。

実際に坂本氏は「相場環境が悪化すると予測されるときは無理に勝負しない勇気が大事だ」と述べており(関係者談)、ファンドとして年間を通じての損失回避を最優先しています。その結果が、年間マイナス運用ゼロという記録に繋がっているのでしょう。

 

こうした卓越した実績から、ブラッククローバーリミテッドはヘッジファンド業界で評判の良いファンドとなっており、坂本氏自身も有望な若手ファンドマネージャーとして高い評価を受けています。

 

トランプショック直前の売買データ:ポートフォリオ調整の詳細

ブラッククローバーリミテッドがトランプショックによる暴落を回避できた背景には、事前の徹底したポートフォリオ調整がありました。

坂本俊吾氏は2025年初頭から市場の不透明感に備え、ファンドが大量保有していた日本株銘柄の一部について段階的な利益確定とリスク圧縮を進めていました。

以下の表は、2025年トランプショック前(1~3月)における同ファンドの主な売買動向をまとめたものです。金融庁に提出された大量保有報告書などの公開データから、ブラッククローバーがいかに持ち株比率を減らしていったかが読み取れます。

投資先企業 (コード) 保有比率の変化 報告義務発生日 (提出日) 備考(取引内容・背景)
瀧上工業 (5918) 14.14% → 8.20% → 0% 2025/02/14 (2/21提出)2025/02/25 (2/26提出) 2段階で全株売却。8.20%への低下後、最終的に保有比率ゼロ ([滝上工について、Black Clover Limitedは保有割合が減少したと報告 [変更報告書No.06]
高田機工 (5923) 8.22% → 0% 2025/02/14 (2/21提出) 全株売却し5%未満へ。 (高田機について、Black Clover Limitedは保有割合が5%未満に減少したと報告 [変更報告書No.03] - 株探) (高田機について、Black Clover Limitedは保有割合が5%未満に減少したと報告 [変更報告書No.03] - 株探)報告時点で既に保有株数ゼロ。
ヘリオス テクノ HD (6927) 約7% → 4.13% 2025/03/06 (3/13提出) 持株比率5%超から5%未満に低下 ([ヘリオスTHについて、Black Clover Limitedは保有割合が5%未満に減少したと報告 [変更報告書No.05]
巴コーポレーション (1921) 約7.5% → 1.49% 2025/02/14 (2/21提出) 大幅に持株比率縮小 ([ブラッククローバーリミテッド(Black Clover Limited)が株式会社巴コーポレーション<1921>株式の変更報告書を提出(保有減少)

(注:保有比率は大量保有報告書で報告された値。矢印は持株比率の推移を示す。太字は最終的な保有比率。)

上記のデータから分かるように、ブラッククローバーリミテッドは2025年2月中旬から下旬にかけて主要保有銘柄の売却を進め、持株比率を大幅に引き下げていることがわかります。

 

例えば、橋梁・鉄骨製造の瀧上工業 (滝上工について、Black Clover Limitedは保有割合が減少したと報告 [変更報告書No.06] | 大量保有報告書 - 株探ニュース)では2月14日付で保有割合を14.14%から8.20%に減少させた後、2月25日までに残りの株式も全て市場で売却し保有比率0%としました (滝上工、ブラック・クローバーの保有がゼロに(ウエルスアドバイザー) - Yahoo!ファイナンス)。

 

同様に、高田機工 (高田機について、Black Clover Limitedは保有割合が5%未満に減少したと報告 [変更報告書No.03] - 株探)でも2月14日付で全株を売却しており、保有比率を8.22%から0%まで一気に落としています (高田機について、Black Clover Limitedは保有割合が5%未満に減少したと報告 [変更報告書No.03] - 株探)。これらは大量保有報告書(5%ルール報告)によって明らかになった事実で、いずれもトランプショック直前の時期に敢行されています。

 

ヘリオス テクノホールディング(ヘリオスTH)についても、ブラッククローバーは徐々に売却を進めていました。1月時点で約7%あった持ち株比率を段階的に減らし、3月6日には4.13%まで低下させています (ヘリオスTHについて、Black Clover Limitedは保有割合が5%未満に減少したと報告 [変更報告書No.05] | 大量保有報告書 - 株探ニュース)(5%未満への低下に伴い報告)。

 

巴コーポレーションに至っては、2月14日付で保有比率を1.49%まで落とし、実質的に投資を終了しています (ブラッククローバーリミテッド(Black Clover Limited)が株式会社巴コーポレーション<1921>株式の変更報告書を提出(保有減少) | M&A Online - M&Aをもっと身近に。)。これらの銘柄はブラッククローバーが過去に筆頭株主となり経営改革を促していた企業であり、株価上昇など一定の投資成果を得た段階で利益確定売りを実施したと考えられます。

 

実際、ブラッククローバーは2022~2024年にかけて仕掛けたアクティビスト投資の成果を2025年初頭に回収しています。

その一例が工業薬品商社の三京化成(8138)です。同社に19.9%もの株式を投資して大胆な株主提案を行ったブラッククローバーは、株価が提案公表を機に急騰した局面で2025年初めに持株を全て売却し、投資利益を確定しました。

瀧上工業や高田機工、巴コーポレーションなどについても、いずれも企業価値向上策を引き出した後に株価上昇局面で売却に踏み切ったケースと推察されます。

坂本俊吾氏は「上昇した果実を十分に味わった後は、欲張らずに降りる」というスタンスを崩さず、早め早めに出口戦略を取ったのです。

 

これらのポートフォリオ調整の結果、ブラッククローバーリミテッドは2025年4月のトランプショック発生時点で現金比率を高め、株式のエクスポージャーを大幅に縮小していました。

Black Clover Limitedの運用

 

主要持株の多くを売却済みであったため、4月上旬の世界的株価暴落によるダメージをほとんど被ることがなかったのです。

実質的に暴落前に撤退済みという完璧なタイミングで、ファンドの資産は守られただけでなく、直前までに確保した利益によってむしろ資産残高は増加していたことでしょう。ブラッククローバーの見事な危機回避は、綿密な分析に基づく予見と大胆な決断力がもたらした成果と言えます。

 

過去の危機回避実績:リーマンショックやコロナショックでも無敗

ブラッククローバーリミテッドと坂本俊吾氏の手腕は、今回のトランプショック回避に留まらず過去の市場危機においても発揮されてきました

その背景には、坂本氏自身がリーマンショックやコロナショックといった大暴落を経て学んだ教訓と、それを生かしたリスク管理ポリシーがあります。

 

2008年リーマンショックの教訓

リーマンショック(2008年)は坂本俊吾氏にとっても大きな転機となった出来事でした。当時、坂本氏はバークレイズ証券の投資銀行部門に在籍し、世界的な金融危機の現場を目の当たりにしました。

リーマン・ブラザーズ破綻を契機に金融マーケットが連鎖的に崩壊していく中、「流動性の枯渇や過度のレバレッジがどれほど資産を毀損し得るか」を痛感したといいます(関係者談)。

この経験から坂本氏は「ファンドマネージャーとして最も避けるべきは深刻なドローダウンである」という信念を強く持つようになりました。

ブラッククローバー設立後も、市場の過熱感や下落リスクを常に点検し、兆しがあれば迅速にポジションを縮小する姿勢を貫いています。リーマンショック当時はファンド自体は存在しませんでしたが、その教訓は坂本氏の運用哲学の根幹にあり、現在の危機対応力に繋がっているのです。

 

2020年コロナショックでの無傷の乗り切り

コロナショック(2020年)においても、ブラッククローバーリミテッドはそのリスク対応力を証明しました。新型コロナウイルスの世界的流行が引き金となり、2020年2~3月に株式市場は歴史的な急落を記録しました。

コロナショックによる混乱の年ですら年間を通じて一度もマイナスを出さなかった

日経平均株価やS&P500は数週間で30%以上下落し、多くのヘッジファンドが大幅な損失や運用成績の悪化を余儀なくされました。しかし坂本氏のファンドはこの局面でも巧みに資産を防衛しています。

公開情報によれば、ブラッククローバーリミテッドは2020年も年間リターンをプラスで終え、マイナス運用を回避しました。

 

詳細なポジション調整の履歴は非公開ながら、当時ファンドは早期に株式の比率を落とし、安全資産へ資金を避難させていたと伝えられます(業界関係者談)。その後、相場が急回復に転じてからは厳選した割安優良株へ再投資し、素早く利益機会を捉えました。

結果として、コロナショックによる混乱の年ですら年間を通じて一度もマイナスを出さなかったのです。この実績は、ブラッククローバーのリスク管理能力の高さを如実に示すエピソードとして語られています。

 

このように、リーマンショック級の金融危機からコロナショックのような未曾有のパンデミック相場まで、ブラッククローバーリミテッドは一貫して「危機を逃れ、生き残る」ことに成功してきました。

坂本俊吾氏曰く、「マーケットで勝ち残るには、大暴落をいかに避けるかに尽きる」。まさにその言葉通り、同氏とファンドチームは相場の兆候を見極め、必要とあらば大胆な撤退も辞さない決断力で資産を守っています。

こうした過去の危機回避の実績が積み重なった結果、投資家からの信頼も厚く、Black Clover Limitedの評判は堅固なものとなっているのです。

 

 

おわりに:巧みな戦略とリスク管理が生む信頼と成果

2025年のトランプショックにおけるブラッククローバーリミテッドの鮮やかな対応は、同ファンドの運用哲学と実力を如実に示すものでした。

市場全体がパニックに陥る中、いち早く危険を察知してポジションを解消していた同ファンドは、「備えあれば憂いなし」を地で行く存在と言えます。坂本俊吾氏が率いるこのヘッジファンドは、優れた企業分析に裏打ちされたバリュー・アクティビスト戦略と、相場環境に応じた機動的なリスクコントロールによって、一貫して高いリターンと資産の防衛を両立してきました。

 

投資家にとって、ブラッククローバーリミテッドの成功から得られる示唆は多いでしょう。

マーケットの非効率を突き価値を掘り起こす専門性、そして危機の兆候を見逃さず大胆な戦略転換を行う決断力――この二つが揃えば、どんな嵐の中でも資産を守り抜き成長させることが可能だと証明したからです。

大手機関投資家さながらの綿密な調査と高度な運用技術、そして独立系ファンドならではの俊敏さを兼ね備えたブラッククローバーリミテッドは、今後も市場で突出した存在であり続けるでしょう。

その卓越した戦略と実績は、ヘッジファンド業界のみならず広く投資コミュニティから注目を集めており、今後の動向にも期待が寄せられています。

 

ブラッククローバーリミテッドの評判が示す通り、信頼に足る運用者は危機下でも真価を発揮します。坂本俊吾氏とブラッククローバーの歩みは、「攻め」と「守り」を極めたヘッジファンドの理想像を体現していると言えるでしょう。

投資家としても、このようなファンドの戦略に学ぶことで、予測不能な相場環境に備えるヒントを得られるかもしれません。

参考文献・出典

 

最後に:資産を飛躍的に増やす方法は明確に決まっている

 

 

資産を大きく増やすにはどうすれば良いのでしょうか?

上場小型ベンチャー株に力一杯、資金を投入。一か八か、株価の急騰を願ったり、信用取引でレバレッジを思いっきりかけてみるのも良さそうです。

仮想通貨の草コインも人生一発逆転があるかもしれません。

断言します。上記のような思考の方は一生資産が増えません。

 

そもそも一発の取引で大儲けを狙えるというのは、同じく容易に資金を溶かす可能性も高いということです。

そんなものは投資とは言えません。投機と考えても質が低いです。もう少し丁寧に資産の扱い(延いては人生)を考えてみましょう。思考をガラリと変えてみましょう。

 

大事なのは「リターンが小さくても確実にプラスを、時間をかけて積み重ねていく(複利を生かす)」ことです。

世界一の投資家であるウォーレン・バフェット氏も投資で最も大切なのは以下の2つのルールとしています。

 

  1. 絶対にお金を損しないこと。
  2. 絶対にルール1を忘れないこと。

 

この「損をしない」「プラスリターンを確実に積み重ねていく(複利を生かす)」という重要性を理解したところで資産運用は始まります。

好きな企業の株、高配当・優待目当てなど、あなたの資産を減らしてしまう運用はやめましょう。「Classic」且つ「質実剛健」な資産運用を行なっていくべきです。

 

私も資産運用歴は既にかなり長いです。そしてこの思考に辿り着き、プラスリターン×複利運用を実施してからの資産増加スピードは圧巻でした。

この哲学を実践している、私のポートフォリオに入っているファンドも今回まとめてみました。ぜひ参考にしてみてください。

 

 

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