ここでは私の投資ポートフォリオの主軸を担い続けている「BMキャピタル」というファンドについて特集していきます。
BMキャピタルは市場が大幅な下落となった2008年、2018年も10%近いプラスで乗り切るなど、安定性が売りの長期投資に適したファンドです。
直近市場が30%以上下落したコロナショックや2022年の世界的な軟調相場も無傷で乗り切り、安定した利回りを提供しました。2024年現時点では、日経平均暴落も回避し、指数をなんとアウトパフォームしています。
BMキャピタルのようなヘッジファンドの真価は、リーマンショックやチャイナショックといった大規模な市場暴落時に実感できます。
総合 96点 |
収益性や安定性、今後の展開等含めて非常に高いレベルでまとまっている。 |
収益性 95点 |
年間10%近い利回りを継続的に出しており、収益性としては申し分ないレベルにあると言える。 |
安定性 97点 |
バリュー投資が中心となっていることにより市場が落ち込んだ時にも利回りが落とさず、安定性は非常に高い。2018年度TOPIXが▲17.9%と落ち込むなか+7.5%と絶大な安定性を誇る。また2020年度のコロナショックもTOPIXが▲30%近く落ち込むなか無傷で乗り切る。 |
将来性 96点 |
ファンドマネージャーの若さや才覚も充分であり、これからの展開が非常に期待できる。 |
今回は日本のヘッジファンドの実態と、BMキャピタルを選んでいる理由について掘り下げていきたいと思います。
Contents
そもそもヘッジファンドとは?
そもそもヘッジファンドとはどのようなファンドなのでしょうか?
ヘッジファンドは「私募」ファンド
我々がよく街やテレビで見かける投資信託は「公募」ファンドと言われています。
一般に対して宣伝をうって良い投資ファンドなのに対して、ヘッジファンドは一般に対して宣伝をしない私募ファンドとなります。
彼ら私募ファンドは宣伝をしない為、知名度がでない一方で(規制がなく)投資手法に制限を加えられることなく自由に運用が出来るという運用面でのメリットがあります。
投資信託は運用会社の規則に合致した銘柄(時価総額基準や利益基準等)を満たしていないと魅力的な株式を購入することができません。
そのため、本当の意味でリターンを追及することができず、日経平均以下の成績になってしまうのです。
ヘッジファンドは絶対収益型
ヘッジファンドの大きな特徴として絶対収益型という特徴があります。
絶対収益型というのは聞きなれないと思いますが、市況環境を言い訳にせず、収益を追求するファンドということです。
たとえば、投資信託であれば投資する分野があらかじめ定められていて、その分野自体の相場が下落した場合は、投資信託の価格が下落しても仕方ないのです。
つまり投資信託はプロに任せているようで、実は自分で投資を行っているのと変わらない商品となります。
一方、もともと狙っていた相場が下落したとしても、どうにか他の投資先を見つけて柔軟に投資を続けるのがヘッジファンドの魅力です。
こういった市況の下落にも強い点こそが、ハーバード大学や生損保といった資金力のある法人が裏でヘッジファンドに運用を任せている要因です。
彼らヘッジファンドの真価は、リーマンショックやチャイナショックといった大規模な市場暴落時に計られます。
実際、ヘッジファンドは世界の株式市場が暴落する局面を回避してトータルリターンも高くなっています。
実際、BMキャピタルも上記のヘッジファンドと同様、いやそれ以上の安全性とリターンを叩き出しています。
幾度となく訪れた暴落を乗り切っており運用開始後、以下の下落相場を無傷で乗り切っています。
✔︎2014年から2015年のチャイナショック
✔︎2018年年初の大幅調整
✔︎コロナショック時の大暴落
✔︎2022年の世界的な株安
✔︎2024年の日経平均暴落
冒頭でも述べましたが直近では-26%の日経平均の暴落も回避し、2024年のリターンを大きく伸ばしています。
BMキャピタルはどんなヘッジファンド?利回りは?
ヘッジファンドについておさらいしたところで本題のBMキャピタルについて解説します。以下は会社概要です。
会社名 | BMキャピタル合同会社 |
英語名 | BM CAPITAL LLC |
所在地 | 〒106-0032 東京都港区六本木7-18-1 |
事業目的 | (1)金融商品取引法に基づく有価証券及びデリバティブ取引 (2)各種事業への投資 (3)有価証券の自己募集 (4)経営コンサルティング業務 (5)前各号に附帯する一切の業務 |
代表社長 | 森山武利 |
平均利回り | 安定した年率10%-20%の利回り |
総運用資産 | 70億円 |
運用手法 | 本格的バリュー株投資 アクティビスト投資 |
手数料 | 申込手数料・管理手数料・成功報酬 |
決算 | 四半期に一回 |
申し込み方法 | BMキャピタル公式サイトからの問い合わせ |
最低出資額 | 1000万円〜(1000万円未満は要相談) |
日本のヘッジファンドは魅力的?
日本では、「ヘッジファンド」はまだ認知度が低いです。
資産運用が活発に行われる欧米の著名なヘッジファンドと違い現状認知が進んでいません。
海外で現在有名となっているヘッジファンドは1970年から1990年から創業しているものが多く複利効果により資産が増大していき有名になり、
さらに新規出資が集まることで有名になっていきました。
しかし、日本でヘッジファンドという形態が出来始めたのが2010年前後で、日本のヘッジファンドはまだまだ資産規模が小さいということが最大の要因です。
では、規模が小さいのはネガティブな要因なのでしょうか?
といえば、そんなことはりません。むしろ投資家にとってはポジティブな要因だと思います。
今著名となっているファンドは有名になる過程、つまり小さい規模の時には素晴らしいパフォーマンスを上げていきました。
しかし資産規模が大きくなると資産を運用する先を見つけるのが難しくなり平凡なパフォーマンスに陥りがちになってしまうのです。
一世を風靡した「ひふみ投信」も2017年にカンブリア宮殿に取り上げらえれて人気が沸騰して規模が大きくなってから成績が著しく悪化しています。
以下は「ひふみ投信」と日経平均の直近5年の比較です。「ひふみ投信」は「日経平均」に大幅に劣後した成績となってしまっています。
青:ひふみ投信
赤:日経平均
現在では日経平均にも劣後する成績となっているのです。
ファンドの種類に関わらず卓越したリターンを残すファンドはある程度の規模になるまでのファンドに多く存在しているのです。
BMキャピタルは現在のファンド規模は200億円規模と小規模です。
後ほど紹介する現在の運用方針を1000億円を超える水準までは再現できるとのことですので暫くは安定したリターンが期待できますね。
ファンドマネージャーは東京大学卒/外資系金融出身
BMキャピタルのファンドマネージャーは東京大学の学生時代に起業して得た資金を元に投資を開始しました。
当時から理論に基づいたトレードで、リーマンショック時でも利益を得ており学内でも注目を集めていました。
筆者も同大学に在学していたのですが、私より3つ上の学年でしたが当時から名声は聞こえてきていました。
一言に東京大学卒といってもピンキリなのですが、間違いなくBMキャピタルのファンドマネージャーは最上位級の人材だったのです。
東京大学卒業後は英国の超有名銀行であるバークレイズ銀行に勤務。経験を積んだあと、ファンドとして独立して10年以上運営しています。
直近では投資の結果として大株主となった上場企業の取締役に就任しています。社会的な信頼感も抜群ですね。
毎年のように人生のピークを更新しているように思えます。
基本的にヘジファンドのマネージャーは超高学歴のエリートが運営します。
- 世界最大のヘッジファンドであるブリッジウォーターアソシエイツのレイダリオ氏(ハーバード・ビジネス・スクール卒)
- 世界一のリターンを提供するルネサンステクノロジー社のジェームズシモンズ氏(マサチューセッツ工科大学)
- ウォーレン・バフェット氏(コロンビア大学)
日本の最高学府で学び、更に世界の一流金融機関で研鑽を積んでいるのは、まさに王道の経歴といえるでしょう。
ヘッジファンドなど私募のファンドに資金を預ける場合は経歴でスクリーニングしておくと良いと思います。
経歴が素晴らしいのが大前提の世界です。このスクリーニングだけで、投資すべきではない先に投資してしまうリスクをかなりミニマイズできます。
BMキャピタルは経歴もさることながら、以下で説明する通り安定した成績を長期的に上げており名実共に申し分ない人物によって運用されているといって問題ないでしょう。
BMキャピタルの運用形態は合同会社の持分権募集スキーム
BMキャピタルは日本のヘッジファンドで、当然私募ファンドなのですが、合同会社という形式で運営しています。
合同会社とは米国では「LLC」という表記をされる会社形態です。
欧米では非常に一般的で、日本でもアマゾンジャパンや西友も合同会社として運営されています。
また、海外の著名ヘッジファンドも基本的にはLLCとして運用されています。
Top 100 Hedge Fund Manager Managers by Managed AUM
Rank | Profile | Managed AUM | Type | Region |
1 | Bridgewater Associates, LP | $235,542,378,467 | Hedge Fund Manager | North America |
2 | Balyasny Asset Management | $180,959,433,560 | Hedge Fund Manager | North America |
3 | Tiger Global Management LLC | $124,655,466,641 | Hedge Fund Manager | North America |
4 | Garda Capital Partners | $124,164,445,000 | Hedge Fund Manager | North America |
5 | Renaissance Technologies LLC | $121,848,923,848 | Hedge Fund Manager | North America |
6 | Capula Investment Management LLP | $118,360,187,022 | Hedge Fund Manager | Europe |
7 | ExodusPoint Capital Management | $115,731,633,205 | Hedge Fund Manager | North America |
8 | Squarepoint Capital LLP | $75,716,520,593 | Hedge Fund Manager | Europe |
9 | Two Sigma Investments | $74,437,035,981 | Hedge Fund Manager | North America |
10 | Coatue Capital, L.L.C. | $73,333,689,427 | Hedge Fund Manager | North America |
私募ファンドであるヘッジファンドの形態には二つあります。
一つは適格機関投資家等特例業務業者で「有価証券に対する投資に関して専門的知識及び経験を有すと内閣府が定めるもの」に対して営業を行うものです。
しかし、このスキームでは49人未満しか投資家を募ることができないので、多くの投資家を集めてダイナミックな運用を行うことが出来ないのです。
このような形式はセゾン投信のような、投資信託に投資をする投資信託(ファンド・オブ・ファンズ)向けの投資信託、つまり機関投資家向けの投資信託として一般的に採用されている形式です。
一方、BMキャピタルが採用している合同会社という形式を取れば、49人未満という投資家の制限を受けることがないのです。(かわりに499人未満という制限はあります)
投資家の人数制限が撤廃となることは我々投資家にとってもプラスの側面が大きいです。
まず大きな資産を集めることが出来るため、株式を大量保有して物言う株主として、投資した会社の株主に株価上昇策を提言することが出来ます。
次に出資金額の変動が小さく抑えられる為、ファンドマネージャーの戦略に影響を及ぼしにくいということが挙げられます。
例えば49人の投資家のうち、大口の投資家が突如個人的な理由で資金を引き揚げたらどうでしょうか。
今、保有している有望な株を手放さなければいけない事態に陥る可能性もあります。
これが数百人いれば1人あたりの出資金額の影響は少なくなるので、投資戦略に大きな狂いが生まれにくくなり、結果的に投資家にとってプラスになってくるのです。
このスキームは完全に合法で実際に弁護士事務所の見解としても以下のように記載されています。
多数の者から、資金調達をする場合には、原則として金融商品取引業の登録が必要です。例えば、会社の株式や社債などを多数人に対して売る場合です。しかし、合同会社の社員権を、自ら販売する場合には、金融商品取引業の登録が必要がありません。そのため、資金調達の手段として、合同会社の社員権販売が行われているのです。
上記のように、合同会社の社員権の募集行為をする場合には、金融商品取引業の登録が必要ありません。金融商品取引業の登録については、数ある許認可の中でも、取得が非常に難しいです。近年では、大手の資本が入っているなどの事情がない限りは、スタートアップ・ベンチャー企業が登録されるのは、ほぼ不可能です。しかし、上記のように、合同会社の社員権募集スキームであれば、金融商品取引業の登録が必要ないという大きなメリットがあります。
参照:弁護士「中野 秀俊」
金融庁に縛られると投資信託のように自由に運用ができなくなってしまいパフォーマンスが低下してしまいます。
合同会社の社員権募集スキームは日本においてファンドマネージャーの辣腕をふるうためには寧ろ最良の選択肢なのです。
→ BMキャピタルは怪しい?弁護士や金融庁も認める「BM Capital」の出資スキームをメリットをふくめて徹底評価。
合同会社スキームは大企業であるJR九州も活用しているスキームです。
以下はJR九州が地域特化型ファンドを設立した際のプレスリリースです。
世界的にみてもファンドを組成する際には合同会社として資金を集めるのが一般的になっています。
ごく一般的なスキームなのです。
投資信託ではアクティビスト投資を実現できない
と、ここまでは合同会社スキームが違法ではないことをお伝えしてきいました。
しかし、なぜ投資信託として運営していないのか疑問に思ったので面談の時に説明しました。すると以下の納得感のある回答がかえってきました。
BMキャピタルは大量に株式を購入して大株主となった上で、経営陣に経営改善を働きかけたり資本政策を提言して能動的に株価を引き上げる「物言う株主」として積極的に動いています。
海外ではアクティビストと呼ばれる手法です。
大株主になるには1銘柄あたりの投資比率を高める局面が必要となるのですが、投資信託の場合は投資信託協会から以下の規制が敷かれています。
一般社団法人投資信託協会の規則に定める一の者に対する株式等エクスポージャー、債 券等エクスポージャー及びデリバティブ等エクスポージャーの信託財産の純資産総額に対 する比率は、原則としてそれぞれ 10%、合計で 20%以内とすることとし、当該比率を超えることとなった場合には、一般社団法人投資信託協会の規則に従い当該比率以内となるよう調整を行うこととする。
つまり、最高でも1銘柄あたりポートフォリオの10%以内に留める必要があり、大量に株式を購入できず大株主になれないという可能性がでてくるのです。
そこで投資信託ではなくヘッジファンド本来の合同会社として活動しているということでした。投資信託は運用の自由度が制限されてしまうわけです。
それでは肝心な運用成績と運用手法について見ていきましょう。
安定感抜群のBMキャピタルの成績
BMキャピタルの成績を細かく公開することはできないのですが、手数料差し引き後の投資家目線での利回りで平均して10%近い数字を出し続けています。
非常に安定感ある力強い運用となっています。
特に市場が下落したタイミングであってもプラスの運用で乗り切っているというディフェンス面での強さは、BMキャピタルの最大の魅力だと思います。
一流のトレーダーは皆「如何にドローダウン(最大資産(累積利益)からの下落率)を減らすかが高い利回りに繋がっていく」と口々にします。
まさにその通りだと思います。ドローダウンがないからこそ筆者の資産は複利運用で膨れ上がっているのです。
相場環境が悪かった2015年から2016年や2018年の大幅な調整を見事に無傷で乗り切っています。
また直近では2020年2月に世界的に株価が暴落した時も、2021年末から2022年の下落も無事乗り切り利益をあげています。
直近2021年末からの調整局面もBMキャピタルは見事に乗り切り殆ど下落せず日経平均を20%以上上回った成績を叩き出しています。
市場が20%以上下落しているの無傷というのは素晴らしい安定性を誇っていますね。引き続き守備力の高さは健在といえます。
安全性の高い銘柄への投資の実行とファンドマネージャーの適切なポジション管理の賜物ということができるでしょう。
チャートは問い合わせを行い面談時に営業員から見せてもらうことができますが、上記のヘッジファンドの上位互換をイメージしていただければと思います。
上記のヘッジファンドの平均では下落する局面もありますが、BMキャピタルは下落を一度も経験することなく右肩上がりに資産を押し上げているのです。
特筆すべきなのは、価格の変動幅(リスク)の少なさです。皆さん以下のファンドAとファンドBであれば、どちらが安心して投資を行うことができるでしょうか。
成果が同じでもファンドBの方が安心して保有することができ、長期投資にも適していますよね。
BMキャピタルは正にBのようなファンドです。
この価格のブレを数値化した標準偏差という指標を見てみると、日経平均が4.65%に対して、BMキャピタルは3.23%に抑えられています。
日経平均の70%の価格のぶれで、日経平均より非常に高いパフォーマンスを上げているということですね。
つまり日経平均に比べて、ローリスク・ハイリターンの理想的な成績を残しているアクティブファンドといえます。
詳しいチャートや成績については営業員から説明を受ける際にみることができます。
以下から問い合わせを行うことができるので興味のある方は話をきいてみるとよいでしょう。
BMキャピタルの運用手法は本格的バリュー株投資にアクティビスト投資を組み合わせた最強ストラテジー
BMキャピタルは本格的なバリュー株投資」を、「物言う株主」として経営陣に積極的に働きかける「アクティビスト投資」を組み合わせて昇華させています。
ベンジャミン・グレアム流の本格的なバリュー株投資
BMキャピタルはバフェットの大学時代の師であるベンジャミン・グレアムが開発した王道のバリュー株投資です。
この手法は単に低PER・低PBRの銘柄に投資するという手法ではありません。
バフェットの師であるベンジャミン・グレアムによって提唱された財務諸表を精査して投資を行う本格的なバリュー株投資です。ここでは簡易的に説明していきます。
グレアム流のバリュー株投資では将来の不透明な予想は行いません。今、企業が保有している確かな資産から株価の割安度を算定していきます。
具体的には以下のような条件を満たす銘柄を見極めて投資を実行します。
上記の図を見ただけでは理解できないと思います。簡単にいうと企業の価格である時価総額より、高い資産を保有している銘柄を選定しているということになります。
一言に資産といっても、老朽化した設備や実際には価値のない土地など様々なものが含まれています。
BMキャピタルでは算定に用いる資産の質を更に高めるために現金や有価証券などの確かな現金性の資産のみを資産として取り扱っています。
簡単にいうと借金を払った後に100億円の現金を保有している企業が70億円で販売されていたら購入を検討する銘柄の候補にいれるという手法です。
通常ではありえない程のバーゲンセール状態になっている銘柄をスクリーニングしているのです。
十分に割安な価格となっており株価の下落リスクが低いということがご理解いただけるかと思います。
実際にBMキャピタルが過去9年1度も資産価格が下落したことがない点からも伺い知る’ことができますね。
アクティビスト投資・戦略を組み合わせて効率性を高めている
先ほどの条件を満たす銘柄は小型株に多く存在しています。
日本は時価総額に比して非常に多い3500社もの企業が上場しています。
日本の8倍の時価総額がある米国の上場企業数が5000社であることを考えると、相対的にいかに日本の上場企業数が多いかわかりますね。
当然、証券会社のアナリストが全ての企業を分析することはできません。
そのため、アナリストの目が届かない小型株の中には異常に割安に放置されている銘柄が存在しているのです。
確かに割安なのですが、大きなデメリットが一つあります。それは割安のまま放置される可能性が高いということです。
割安に放置されているということは、裏を返せば誰も注目していないということです。
投資した銘柄が上昇しなければ結局意味はありません。
そこでBMキャピタルでは大株主となり経営陣に直接働きかけて能動的に株価を引き上げるアクティビストとして活動しています。
経営陣に働きかけて経営改善案を提示したり、直接増配や自社株買いといった株主還元を促しスポットライトをあてる動きをします。
結果的に市場から放置されていた銘柄が注目を集めて株価が上昇したところで利益を確定するという投資手法を取っているのです。
安全性の高い本格的なバリュー株投資にアクティビスト戦略を組み入れることで攻守に優れた投資スタイルを確立しているのです。
実際にアクティビスト投資で利益を確定している事例について運用報告書をもとに筆者が紐解いた内容は以下でお伝えしていますので参考にしていただければと思います。
※「物言う株主」ってヒーロー?ヒール?
アクティビストというと聞き慣れませんが、日本語でいうと「物言う株主」です。まさに15年ほどまえに一世を風靡した村上世彰氏の手法をBMキャピタルは取り入れているのです。
村上世彰氏というと悪いイメージを持たれている方もいらっしゃるかもしれません。しかし、実は金融先進国の欧米では村上世彰氏の考え方が一般的なのです。
日本では会社は社長をはじめとした経営陣と従業員のものであるという考え方が根幹にあります。しかし、これは明確に誤りなのです。
資本主義において株式会社の所有者は経営陣でも従業員でもなく株主なのです。この当然の意識を日本人に根付かせる為に活動していたのですが残念な結果になってきました。
しかし、日本企業は米国に比べて明らかに株主還元という視点が足りていないことは明確です。以下は日本と米国の企業の総還元性向の推移の比較です。
(総還元性向とは配当金と自社株買の合計値です。)
株主重視の姿勢に変わることで海外からの投資も呼び込むことができ、株式市場が盛り上がってくるのです。
BMキャピタルは村上世彰氏の意志も引き継ぐファンドであるということができるでしょう。
BMキャピタルの最低出資額
運用面では魅力的なヘッジファンドですが、最大のハードルは預け入れに当たっての最低金額が高めに設定されていることです。
海外のヘッジファンドでは1億円以上といったものがザラにありますが、BMキャピタルの最低出資額は基本的には1000万円で設定されているようです。
これは合同会社の出資者が499人未満に制限されていることが要因だと思われます。
499人から10万円集めても、4990万円しか集めることは出来ません。
ファンドという規模を活かしたダイナミックな投資が出来ないので、1人あたりの出資金額を引き上げているのです。
実際BMキャピタルの担当者に聞いたところその他の理由もあるようなので、相談してみると良いでしょう。
また先ほど基本的には1000万円というのは理由が御座いまして、私自身が投資をおこなったのは最初500万円だったのです。
日本ではあまり浸透していないヘッジファンドへの投資ということで、試してみたいという方もいます。
運用に満足した場合に増資をすることを検討して頂くことを前提に1000万円未満でも受け付けて頂くことがあるようです。
→BMキャピタルはいくらから投資できるのか?最低出資額について解説!高めに設定されているのは発言権の強化と成果報酬に影響
実際に私も増資をして運用で増えて、現在は4000万円超を預けているまでになっています。
BMキャピタルへの出資方法
最初にお伝えしたようにBMキャピタルはヘッジファンドであり私募ファンドす。
投資信託のように広告をうつことはしませんし証券会社を通じて出資することは出来ません。
その為、出資方法としては関係者を通じて出資を行うパターンと自ら問い合わせをする方法の二つがあります。
私は元々ファンドマネージャーが東大時代の先輩ということもあり、関係者を通じての出資でした。
現在も、このような知人を通じての出資というパターンが多く、資産を預けて成績が良好なので、更に知人に紹介してという口コミで広がっていっているとのことです。
しかし、仮に関係者の知り合いがいない場合でも、自ら問い合わせをすることによって出資を行うことは可能です。
何よりファンドの方に実際にあってみて、ファンドの運用哲学や、運用手法・成績について直接説明をうけた上で投資をするかの判断を下すことが出来ること自体が魅力的な点だと思います。
投資信託ではファンドマネージャーに会うことはできませんし、分かりにくい目論見書から判断するしかないですからね。
ファンドの営業員も基本的に全員ファンドの資金を入れている為、ファンドについて一人称で語ることが出来ます。
自らも資金を入れているという所も信頼感があるところだと言えるでしょう。
彼らは営業員であると同時に投資家であり、我々と同じ船に乗っている人達なので、問い合わせた場合にはなんでもざっくばらんに聞いてみるのが良いでしょう。
BMキャピタルで利益が出た場合の税金
一般的に株式投資は申告分離課税方式で20.315%の税金が利益にかかってくるのが通常です。
しかし今回は国内ヘッジファンドであるBM CAPITALの場合は総合課税となります。
出資者の年収や法人で投資する場合などで内容は変わるので、担当者に直接相談するのが良いでしょう。
→ BMキャピタルを利確した場合の税金は?サラリーマンの場合、法人の場合の課税形式(総合課税・申告分離課税)
海外在住者は出資は可能か?
海外在住者も投資は可能とのことを担当者さんと雑談ベースで会話したことがあります。
国によって税務面の問題が異なるかもしれないので、まずは担当者と相談した上で税理士などに聞くのがベストな流れになるかと思います。
面談はCovid-19が拡大したこともあり、2020年からZoomでも会話ができるようにったそうです。海外からでも問い合わせ可能ですね。
実際に面談を受けた時の体験談
実際に筆者が面談を受けた時の感想をお伝えしたい思います。
筆者はコロナの遥か以前から投資をしていたので対面で面談を受けましたが、現在は時勢の影響もありZoomでの面談も受けてくれるそうです。
地方の方でも話を聞くことができる機会があるという点もポジティブですね。技術の進歩は本当に我々に恩恵を与えてくれます。
さて肝心の面談の内容としては、
- 私募ファンドとしてのスキームの説明
- 一番重要なファンドマネージャーの説明
- 投資手法の説明
- 今までの運用成績の説明
- 手数料の説明
といった内容を包括的にわかりやすく説明してくれました。特段、投資を強要することもなく、もし気に入ればどうぞというスタンスでした。
隈なく説明する、というスタンスであると感じました。しっかり投資家に理解した上で運用するかどうか決めて欲しいということでしょうね。
そのため、不安がある方も一度話を聞いてみるくらいの軽い気持ちで話しを聞いてみることができます。
逆に無理に迫ってくるようなところは怖いですからね。納得いかなければ投資しなければよいという心構で臨めばよいと思います。
BMキャピタルは預け入れ後にしっかりと解約できる?
投資をした後に気になるのはしっかりと引き出すことができるのかという点かと思います。
この点に関しては筆者と一緒に投資をした友人が、家を購入する際に頭金が必要となり引き出していたので大丈夫であると言い切ることができます。
ただ、ヘッジファンドの場合はロックアップ期間が存在しているので、いつでも引き出せるというわけではありません。
日々資産が入れ替わると、投資できる資金の総額が変わってしまうので投資戦略自体に影響が出てきてしまいます。
特にヘッジファンドのように投資家を限定している場合は影響が顕著なので、ある決まった期間にしか解約ができないという仕組みになっているのです。
海外のヘッジファンドでは短くて半年、通常は1年に1回というタイミングで新規出資と解約タイミングを用意しています。
ただ、BMキャピタルは良心的で4半期末に1回出資や解約するタイミングを設けています。
つまり、3ヶ月に一回は解約することが可能ということになります。例えば2023年の2月14日に出資申し込みをした場合、運用開始は2023年4月1日からとなります。
そして2024年5月20日に解約申し込みを行なった場合は2024年6月30日まで運用が実施され返金されるということになります。
実際、筆者も住宅を購入する時の頭金に使うために出資金の一部を一度引き出した経験がありますが、問題なく対応していただけました。
詳しくは以下にまとめています。
→ 「BMキャピタル」は解散していて怪しい?解約できる?実際に一度引き出しを行なっている投資家目線で解説!
ポンジスキーム(詐欺)かどうか?
ポンジスキームというのは実際に運用をせずに新規で出資者から集めた資金を既存の投資家に分配する詐欺ファンドのことです。
新規投資家からの資金が既存投資家への分配金を上回る間はファンドが維持されますが逆転すると資金を持ち逃げして飛びます。
場合によっては既に資金を使い込んでおり、ファンドの方々は海外に高飛びしているというケースもあります。
ヘッジファンドを謳うものの中には残念ながらポンジスキームで資金を集めているファンドも存在しています。
この手の問題は私募ファンドを運営していく上では必ず浴びる批判でしょう。基本的に全ての金融商品は疑われるものです。
筆者自身BMキャピタルがポンジスキームかどうかと聞かれればわからないという回答になるでしょう。
しかし、もう10年も投資をしている先であり、運用レポートも共有していただいており、また金融庁のヒアリング調査は入っているとの話もありました。
そしてポンジスキームではないという確固たる証拠があります。
以下は楽天証券と三京化成と萬世電機の企業情報ですが主要投資家の中にBMキャピタルの名前が入っています。
つまり、しっかりと投資を実行しておりポンジスキームではないと断言することができるのです。
ネット上の悪評も実際に投資をしている人からのものは中々見当たりません。
投資を考えているのであれば面談で担当者の人となり、ファンドマネジャーの経歴などしっかりとヒアリングすることをお勧めします。
BMキャピタルのネット上の評判や口コミ
BMキャピタルは顧客にアンケートなどを行なっているわけではないので、ホームページ上に口コミなどはありません。(というか、自社のHPに書いてある口コミって胡散臭いですよね。)
一方、現代はネット時代になってきているのでネットで実際に投資している人がリアルな口コミを出してくれています。
実際、評判はどうなのかと気になる方も多いと思いますのでいくつか見ていきたいと思います。
さっきヘッジファンドBMキャピタルと面談してきた。 3年前に1回して以来2回目。成績ずっといいし投資することに。 怪しんだ過去の自分に後悔・・
- 史村文間
日本にもヘッジファンドはあって、BMキャピタルなんかは有名どころ。 2013年から運用開始で、チャイナショック、コロナショックも乗り切って2020年もプラス‥過去マイナス0回。さっきHPなんとなく見てたら、会社の信条に「損失を出さない事」って書いてあった‥やっぱり守りなんですね(・_・;
最初に記載した通り、如何に損失をださずにリターンを積み上げていくことが重要なのかという点を感じている方が多く見受けられました。
萬世電機の株主欄にいつのまにかBMキャピタルが入っていた。ブラッククローバーは12月に買い増したし、光通信もまだ1.5%持っているのだろう。 バリューファンドが集う…。
上記の点からもポンジスキームのように実際には投資を行っていない詐欺ファンドではないことがわかります。しっかり投資を行った上で得られたリターンを投資家に還元しているのです。
BM・CAPITALについて調べてたけど、リーマン期もプラス収益で年間約20%の利回りはえげつない。コンセプトも増やすというよりも‘‘いかに減らさないか‘‘という点もとても魅力的!
情報ありがとうございます。僕も過去にこのブログ記事読ませて頂いた事ありました!
解約により元本はそのまま返ってきてるのと、この方の様に超短期での解約の場合、手数料を考慮するとさすがに、利益を出すのは難しいでしょうね
あくまでBMキャピタルは中長期向けの投資かなと思います
私の友人と同じくしっかり解約も滞りなく実施されていることが報告されています。詐欺ファンドでは元本が返還されることはないので、この点も安心材料ですね。
まとめ
BMキャピタルは日本におけるヘッジファンドの先駆けとして9年の歴史を誇るヘッジファンドです。
株式市場が下落する局面で資産下落を免れながら、しっかりリターンを積み重ねる攻守兼ね備えた全ての人におすすめできるヘッジファンドです。
ファンドマネージャーは東京大学卒で外資系の金融機関で経歴を積んでおり、現在は上場企業の役員としても活躍の幅を広げています。
まさにヘッジファンドマネージャーとしてふさわしい経歴を積んでおり、今後ますます期待したいところです。